東京・築地/××寿司

hosi
『鮪は築地で食え!』



東京、築地の卸売市場の場内にある「××寿司」(名前はお教えできません・・・狭い店で、これ以上流行っちゃうと困るので、でも場内で行列出来てる寿司屋、そこだけだから、行けばすぐわかっちゃうけど(^0^))

その日に手に入った極上のネタを、あるだけ出しちゃうので、ネタ書きなんかありません。お品書きには「お好み=時価」他、「ちらし」とかの定番料理が書いてあるだけ。

「お好み(お任せ)」は2100円、3150円の2種類。何が出てくるかは出てきてからのお楽しみで。

僕は初めて行ったンやけど、馴染みの人と一緒だったんで注文はその人にお任せ。

「ビールと何かアテをちょうだい!」
「青い(背の青い魚=鯖・鰯など)と貝とどっちいい?」
「青いのがいいねぇ・・・何があるの?」
「鯖・鰯・サヨリ・コハダ・・・」
「んじゃ、全部。」

醤油を入れる小皿にチョコチョコと入って出てくる。
ビールでそれをつまみながら、他のお客さんが何を食べてるか、ネタケースに何が入ってるかゆっくり見ていく。

「ん?大将、何やってンの?」
「遊び、遊び!」

さっき出してもらったサヨリの皮を、割り箸に巻きつけてる。
しばらくして、

「炙ってみたから食ってみてよ」

ポン酢がかかったサヨリの素焼き。
どうやら大将に気に入ってもらえたらしく、鮑の肝や鯛の松皮付のぶつ切りなども薦めてもらって食べる。

握りでマグロ、鰹、ブリ、ハマチ、ウニ、煮アナゴ、中トロ(本マグロとインドマグロと同じ値段で2種類あったみたい)・・・あぁ至福の瞬間・・・

お椀(みそ汁)が登場。そろそろ〆に何を頼もうかなと思っていると、馴染みのその人が、

「大トロ、塩で。」
「僕もそれ!!」

ほっぺた落としかけながら、そいつをほおばる。大将が語る。

「マグロはサ、昔から一番いいのを築地や銀座、2番目を他の東京の馴染みの店に卸しちゃうのよ。大阪や他の店にいくのは3番目からだね。」

なるほど・・・『マグロは築地で食え』と、いや逆に『築地に来たら、マグロ食わなきゃ』と・・・

店休は市場と同じ、営業時間は朝5時くらいから昼の1時くらいまで。
ま、ネタが無くなりゃ、そこで閉店なのよ。

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